FreePBX RingGroups設定と内線転送

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過去のAsterisk&FreePBX関連の記事はこちら。

スマホだとどうしてもWiFiとLTEの回線切替が発生して自宅に居るときにAcrobitsSoftphoneのPUSH着信が失敗する事がある。

回線切替直後でPush着信に失敗した時もSoftphoneはレジストが成立しているものと思って存在しない場所にPUSH信号を送り続けるのでスマホが鳴らないのに相手に呼び出し音を鳴らし続けてしまう事がある。

そんな時の対策でNo Answer(無応答)とNot Reachable(到達不可)時は携帯電話に転送する設定にしている。

現在の設定

外線着信→内線1000番(呼出15秒)→携帯転送999番(呼出15秒)→留守番電話

到達不可時は内線1000番の呼出はスキップされるため呼び出し時間15秒で留守番電話に切り替わる。

(携帯転送用の内線番号を呼び出し時間別に複数作るかグループ着信で設定すれば到達不能時の呼び出し時間を伸ばすことは可能です。)

 

WiFiで着信しない問題は基本的に家で起こるので策や使い勝手の問題から自宅にはSIP電話機を置くことにした。

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Hitachi WirelessIP5000A

2004年発売の古いWifiPhoneだけど送料込みで2800円だった。

心配していたバッテリーもとりあえずエコーテストで放置して1時間通話出来たから問題なさそう。

 

WiFiPhone用に新しく内線番号3000番を作って登録。

グループ着信を設定してみた。

Groups

最低限の設定はこんな感じ。

この設定で重要なのはExtension Listの1000番の後ろの【♯】

 これを付けていないとExtensionsで無応答や到達不可に設定した転送が働かずに1000番をいつまでも呼び出してしまうので忘れずチェックしましょう!

RingGroup全体の呼び出し時間をRingTimeで指定する事ができるので内線1000番に設定した携帯転送の呼び出し時間をRingGroupのRingTimeより長く設定しておけば1000番をスキップして携帯が呼び出された時も常に同じ時間で留守電に切り替わります。

 

更に受信端末が増えたので今まで使っていなかった内線転送の使い方を説明。

ブラインド転送(転送先を直接呼び出す方法)

着信通話中に「##」をダイヤル。

音声ガイダンス後に発信音がしたら内線番号をダイヤル。

ダイヤル完了後に自分の端末は通話が終了して転送先の端末が呼び出される。

 

仲介転送(転送先と内線通話後に回線を引き渡す日本で一般的な内線転送方法)

着信通話中に「*2」をダイヤル。

音声ガイダンス後に内線番号をダイヤル。

相手の内線が呼び出され通話がスタートするので要件等を伝える。

通話を終了すると内線が引き継がれる。

 

自分の場合はスマホの電池切れだとか電波状況で自分が両方の端末を操作することがほとんどだと思うからブラインド転送がメインになると思う。

 

ちなみに、どちらの転送もデフォルトの設定では着信時にしか有効ではない。

発信時に転送機能を有効にするにはExtentionsで内線のAsterisk Dial Optionsを書き換えてやる必要がある。

DialOptions

TrunksのDial Optionsに「T」を追加することで外線発信中も転送が有効になります。

※Extensionsに「T」を追加すると外線着信時にも相手の端末から内線転送が有効になってしまうので実用的にはTrunkに「T」、Extensionに「t」が妥当だと思う。

すべての内線で発信時も転送が有効にしたいならAdvanced Settingsからデフォルトのダイアルオプションを変更する事もできる。

 

ちなみに、転送機能は内線だけでなく外線にも転送可能なので電波状態が悪かったりでSIP通話が困難な場合は携帯や固定電話にダイヤルして電話を引き継ぐ事もできるから覚えておいて損はないと思う。

(通話料が発生するので使うときは注意&回線の同時通話数による)